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クレカを巧みに使ってスマート&LUXURYに人生を楽しむ旅ガエル(@tabi_frog)です。今日は、
「LUXURY CARD」の特許について
ラグジュアリーカードは、自社HP等においてもクレジットカード製造技術に関する特許を取得していることをかなり強めにアピールしています。
例えばこんな感じで・・・
世界中で80以上もの特許を取得、クラフトマンシップにこだわり抜いた⾦属製の縦型クレジットカード。
LUXURY CARD HP
表⾯はステンレス、裏⾯はカーボン素材のカードは圧倒的な耐久性と重厚感が特⻑です。
無駄を省いたデザインは、どこから⾒ても美しいカード。
カード番号やお名前は裏面にレーザー刻印。セキュリティ観点でも安心です。
ロゴは、⾼品質な削りだしによって⽴体感と光沢が際⽴つ仕上がり。
⾒栄えの良さと⾼いセキュリティ性を確保する、パラジウムコーティングを施した最新⼩型ICチップを埋め込んでいます。
こういうのみると「本当かなぁ?」と考えてしまうタチなので実際に調べてみました・・・
本当に特許は存在してた!
結論からいうと、本当に特許は存在してました\(^o^)/
文献数でいうと5件
文献番号でいうと以下の通り
特許見つけた!
- 特許第6144871号
- 特許第5562854号
- 特開2014-115976(却下)
- 特表2017-501486(却下)
- 特開2017-193179(却下)
これは日本国内の特許です。今までに5件出願されて上2つは日本でも特許になっている模様。下2つは拒絶されて日本では権利取得に至っていません。
「世界中で80以上もの特許」と書いてあるのは、国毎に発生する特許を全部カウントした数字じゃ無かろうかと思われます。
まぁアピールの仕方としては妥当でしょうw
どんな内容なのか?
実際に日本で特許になっている1つをピックアップしてみます。
どうやら耐久性に優れたクレジットカードとするために「アラミド」を使ってクレジットカードを作ったよ・・・って感じの特許のようです。特許文献では「クレジットカード」ではなく「トランザクションカード(取引カード)」という書き方になっています。
権利範囲は、
(57)【特許請求の範囲】
特許第6144871号公報
【請求項1】
表面、裏面、及び連続する周縁を有する実質的に平面のシートから成り、該平面のシートは複数の層を含み、該複数の層の表層及び裏層はアラミドからなり、該複数の層の中間層は金属からなるトランザクションカード。
要するに、
真ん中の層が金属で、上下の層がアラミドでできている・・・という特許みたいです。
あれ?現在流通しているLUXURY CARDって、表面が金属で裏面がアラミドの2層構造
・・・ということはこの特許は現在流通しているカードとは直接関係ない特許ということになりますねw
せっかくなので同文献の中身も載せておきます。
【発明の詳細な説明】
特許第6144871号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、アラミドトランザクションカードに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明によれば、表面、裏面、及び連続する周縁を有する実質的に平面のシートから成り、該平面のシートの少なくとも一部がアラミドであるトランザクションカードが提供される。
【0003】
本アラミドトランザクションカードの好ましい実施形態が有利の特徴を強調して詳述される。これらの実施形態は、添付図面に示される新規で非自明なトランザクションカードを記述する。該図面は単なる例示のためのものである。これらの図面は、次の図を含み、該図において同じ番号が同じ部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】図1は、本アラミドトランザクションカードの一実施形態の正面図である。
【図2】図2は、本アラミドトランザクションカードの一実施形態の背面図である。
【図3】図3は、図1のアラミドトランザクションカードに対する層状構造の一実施形態の下方から見た斜視図である。
【図4】図4は、図1のアラミドトランザクションカードに対する層状構造の一実施形態の下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1及び2を参照して、本トランザクションカード10は、表面12及び裏面14を有する実質的に平面的な(二次元的な)シート(平面シート)11である。カード10は、連続する周縁16を含む。周縁16は、例示の実施形態において実質的に長方形である。しかしながら、当業者は、カード10は、正方形、円形もしくは六角形等、実質的にどのような形状でもあり得ることを認識するであろう。本カード10の範囲は、いかなる特定の形状にも限定されない。
【0006】
例示の実施形態において、トランザクションカード10は、カード10が特定の口座(課金、アカウント)に関連していることを識別確認する数字18(図1)を有する。例示の実施形態において、口座番号(課金番号)18は16桁である。しかしながら、別の実施形態において、カード10は、より少ない又はより多い桁を有し得る。カード10はまた、該カードの所有者の名前20及び有効期限22を有する。ある実施形態において、カード10はまた、カード所有者が最初にカード10を取得した年24又は日付を有し得る。カード10に表示される上記情報は、型押し及び/又は印刷等の慣用の方法で設けられ得る。
【0007】
図2を参照して、本トランザクションカード10の裏面14は、磁気ストリップ26を含む。磁気ストリップ26は、磁気リーダーによって読取り可能な情報を格納する。例えば、磁気ストリップ26は一連の数字(桁)を含むことができ、該数字から磁気カードリーダーは、カード10及び/又はカード所有者に関連した口座に関する情報を取得することができる。本トランザクションカード10の裏面14は、署名欄28を更に含む。
【0008】
図示はしないが、本トランザクションカード10の他の実施形態は、埋込み型マイクロチップ、ホログラフィック画像等の追加の特徴を含み得る。カード10は、一つ又は複数の透明部分を更に含み得る。そのような透明部分は、該透明部分が光カードリーダーによって認識されることを可能にする一つ又は複数の光学的に認識可能な層又は赤外線遮断インクを含み得る。これらの追加の特徴は、トランザクションカード10が、より簡単に、より効率よく、かつ/あるいは、より安全に機能することを可能にする。
【0009】
図1を参照して、平面シート11は、少なくとも一部がアラミドから構成される。アラミドは、メタアラミド及びパラアラミド等の種々の形態のいずれでもあり得る。アラミドに対する例示材料の商品(商標)名は、ケブラー(Kevlar)、ヘラクロン(Heracron)、ノーメックス(Nomex)、テクノーラ(Technora)、トワロン(Twaron)、ニュースター(New Star)、及びテイジンコーネックス(Teijinconex)を含む。アラミドは、繊維、細断繊維、粉末、及び/又はパルプ等の種々の形態のいずれでもあり得る。アラミド繊維の実施形態において、アラミド部分は、編み組アラミド繊維から成り得る。
【0010】
ある実施形態において、シート11は全体的にアラミドであり得、また、他のある実施形態において、シート11は、少なくとも一つの層がアラミドである複数の層を含み得る。複数層の実施形態において、追加の層は、例えば、一つ又は複数の高分子材料又は金属
であり得る。例えば、図3を参照して、シート11の表層30はアラミドであり得、他方、裏層32は金属であり得る。別の実施形態において、図4を参照して、シート11の表層34及び裏層36はアラミドであり、他方、中間層38は金属である。別の実施形態において、カード10の外側層(図示せず)が高分子材料である一方、カード10の内側層はアラミドであり得、又は、その逆であり得る。カード10におけるアラミドの割合は変更することができ、100%まであり得る。適応性のある実施形態は、アラミドのいかなる特定の比率もしくは割合、又は、アラミドのタイプ及び形態には限定されない。
【0011】
今日のトランザクションカードの大部分は、プラスチックから構成される。本アラミドトランザクションカード10は、そのようなプラスチックカードよりも有利であり、より強く、より耐久性がある。またカード10は、より堅く、また、より長い寿命を有する。これらの利点に加えて、アラミドは、カード10に独特の手触り及びハイテクな外観を与える。カード10は、従って、典型的なプラスチックカードを超えるその示差性(弁別性)のためにより望ましい。
【0012】
図1を参照して、シート11の表面12にはデザインが印刷され得る。例示の実施形態において、文字「BLACK CARD」が十字形対角線形態で繰り返される。該カードは、そのため、編み組繊維の外観を有する。文字「BLACK CARD」はまた、上記編み組繊維外観部分を包囲する縁で繰り返される。
【0013】
上記の記述は、このトランザクションカードに関連する当業者が該トランザクションカードを製造し使用することを可能にするのに、十分で、明りょうで、簡潔で、かつ正確な表現により、本アラミドトランザクションカードを実行するために企図された最良の形態、及び、それを製造及び使用する態様及びプロセスの最良の形態を提示する。このトランザクションカードは、しかしながら、上述したものに対する変更及び代替構成を受け入れることができ、これらは完全に均等なものである。その結果、このトランザクションカードは、開示した特定の実施形態には限定されない。それどころか、このトランザクションカードは、該トランザクションカードの要旨を特に指し示しかつ明確に請求する特許請求の範囲によって一般に表現されたトランザクションカードの精神及び範囲内にある全ての変更及び代替構成を包含する。
【符号の説明】
【0014】
10 トランザクションカード
11 シート
12 表面
14 裏面
16 周縁
18 数字
20 名前
22 有効期限
24 取得した年
26 磁気ストリップ
28 署名欄
30、34 表層
32、36 裏層
38 中間層
券面にカーボン柄が露出したクレカを作れるのはLUXURY CARDだけ!
クジットカードって、本当に大事なのは決済機能であったり付帯する特典なので、カードの見た目は直接関係ないわけですが、実際はレア感というか満足感みたいなものは少なからずカードを所有する理由になり得ると思います。
金属製のカードは多くのカード会社が採用してますが、カーボン柄をカード表面に露出させることができるのはどうやら「LUXURYCARD」だけのよう(上で紹介した特許とは別の特許により)。カーボン柄って、高機能素材でレーシーなイメージもありますし、そういう意味ではちょっと心をくすぐられますよね、特に男性なら・・・
他のカード会社が真似できない構造というのは個人的にはちょっと魅力感じちゃいますね~♪
みなさんはいかがですか?
by 旅ガエル(@tabi_frog)